2014年3月1日土曜日

突然変化する世界を意識すること

昨晩、金融業界で活躍している30代半ばの方2人と
新宿で酒を飲みながら色々な話を聞きました。

この2人は、私が別々の場所で会った人なのですが、
考え方が筋道だって、感心してしまったことと、

ベンチャースピリッツというか挑戦する気持ちの
強い人だなあと印象に残っていたので、
この2人を引き合わせようとしたのです。

そうしたら、昔一緒に働いたことがあって、
最近連絡とれなくなっていた2人だとわかりました。

私はこんな人間フェースブック同窓会みないたこと
してたりして。

プロとして1000億円を超える金額の運用もして、
きっちり良好なパフォーマンスを上げていた話も
聞きました。

どんなけ高いプレッシャーの中で働いているんだろうと
想像するのですが、本人たちは淡々としていました。

特に印象的だったことで、ここに書いても問題ない
ことを書きます。

1.2人とも、インフレが来ることを確信していました。
2.これからも金融ショックがくることを当然のことと考えている。
3.日本株が世界の中で ”イロモノ”のようなものと認識されている。

解説します。1.のインフレが来るということについては、
この2人は私よりずっと強く確信のようなものを持っていました。

その根拠は

a.日本の国の負債はインフレでしか解消方法がない。

b.日銀にマネタリーベースを飛躍的に増大させられた
ことで、銀行の融資基準が大きく変わってきた。
ともかく貸すことが第一に重要になってきたから
不動産は間違いなく上がる

c.東北大震災以降の貿易赤字

d.関東大震災以降の復興のための国の赤字増大
軍国化、経済指標の変化と東北大震災以降に起きている
ことがとても似てきている。

e.ソ連のチェルノブイリ事故の後に起きたことと
福島の原発事故以降におきていることの類似点

ああまた固くなってきてしまいましたね。

これからのことは事実を感情をあまりいれずに
受け止めることができれば、事前に気がつけるし
理解できることのハズです。

でも、僕も、だから日本がソ連のように崩壊するとは
思えないばかりか、
実は自分で日本にインフレが起きることを予想しながら
この2人ほどは確信をもって予想できてないのです。

それは、おそらく、この2人は論理的な考えに
従うことで、そんな1000億円もの運用で良い成績を
あげるような結果を出してくる経験から、
自分の予想とそれへの確信の度合いを高めているのでしょう。

実生活では、本当のことを指摘することや
正論を言い過ぎることは、嫌われることがほとんどです。

例えば、

僕はキミのこと100人中40番目くらいの美しさだ
思うけど、僕も冴えないし、僕とつきあってくれる
のはキミくらいしかいないから、つきあってくれないか?

と正直に説明して付き合ってくれる女性はいないです。

みんな、本当のことより、自分の信じたいことを
信じたいからなのではないでしょうか?

私たちは、今の生活が続くとぼんやりと思っている。
そう信じたいから、そう思っているだけかもしれません。

そこにそう思いたいからそう思っているといいう
以外の理由を提示きるでしょうか?

昨晩話しいていた人の一方は、自分の考えに
従って富裕層向けのファンドを運用することで
リーマンショックの時ですら、
高いパフォーマンスを上げました。

日本の個人投資家でリーマンショックのとき
空売りで利益を上げた人もいることでしょう。

ただ、彼のファンドの運用規模でリーマンショック時に
高いパフォーマンスを出すのは流動性と多額の
他人のお金を信念をもって運用しないとできないから、
遥かに難易度が高いことです。

為替とオプションを使ったとのことですが、
さすがです。かっこいいです。

男だったら、自分の信じる未来を作り出すために
命をかけたいと思ったりします。

それはスポーツや学問や事業ならいいでしょう。

ところが、自然災害や、個別参加者の思惑など
関係ない相場でその考えは危険性を高めるだけです。

彼らと別れたあと、僕は新宿からJR中央線にのりました。
電車は東小金井で止まりました。

社内では、
「**です。しばらくそのままお待ちください。」

というアナウンスが15分おきくらいに繰り返され、
僕はそれを信じて待ち続けました。

それが実に7時間あまりも続きました。

(しばらくって、何時間だ?)

と何度も思いました。他の乗客があまりに静かで
羊のように従順なことが怖くなりました。
それからアナウンスっは

「復旧の目処はたっていません。」

に変わりました。

僕は新宿から八王子の自宅にたどり着くまで
なんと15時間もかかってしまいました。

こんなに雪の降った八王子をみるの人生初めてでした。

今まで自分が経験したことがないから、
こんなことは起きないはずだという思い込みと

「そのまましばらくお待ちください。」

というアナウンスがくりかえされることが、
まともな判断ができなかった原因になっています。

彼らが経験したことのないことを理論と歴史から
確信して行動をとれることの立派さを
人生最大の大雪で帰れなくなったことで
私のような鈍い人間は漸く再認識できたのです。

さて、そんな世界の中で個人投資家が具体的
できることを次回以降の記事で書けるようにします。

まあ雪遊びしている人が一番 幸せですよね。(笑)

明日から外国行くのでブログアップできるかわかんないです。
読者のみなさんに忘れられませんように。

こんな僕でも、なんとか生きている。

ここまで読んでくれた人にも良いことがありますように。

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