2014年3月1日土曜日

株の売買のルールの重要性 お金の魔力に負けないために

私は2014.2.14の大雪であの東北大震災以来の帰宅難民になり、
新宿からの自宅まで実に15時間もかかりました。

JR中央線でなくて京王線を選んでいたらもっと早く
帰れたことがわかりましたが、途中で自分の判断
ミスを修正できなくなっていました。

だって、もう何時間もJRの中でまっていたのですから。

そう、これは、株で損切りできなくなるのと一緒です。

株で最も大損する人が多い職業はお医者さんと
言われています。

プライドが高くて損きりすることができず、
お金持ちなので資金も多く損する金額も大きく
なってしまうのです。

自信のある人こそ、特別に気をつけて、謙虚に自分の
間違いはすぐに認めてすぐに対処するという姿勢で
取り組まないといと生き抜いていけないのが投資という
特殊性のある分野なのです。

人間は厄介なことに、自分を正当化します。
それも強力に、自分を正当化します。

どんなに謙虚な人であってもそうなのです。

さらに、自分の誤ちを認められる素直な人ですら、
それを常に維持することは、非常に困難です。

家族と喧嘩した。勉強や仕事で失敗した。
体調が悪かった。悲しい出来事があった。

そんなときはたちまち、通常は自分の誤ちを認め
ることのできる素直な人ですら、
たちまち自己正当化のとりこになってしまいます。

もし、そんなとき、大きな金額で株のポジションを
持っていて、含み損が拡大中だと想像してください。

自分の間違いを認められず、たちまち破綻することが
容易にイメージできませんか?

そういうい状態を未然に防止するためにも
株式の売買にはルールを作りそれを厳格に
遵守することが生き残るために必要なのです。

株の売買はルールを用意しておくことで、
精神的な負担の軽減と利益を得る確率の両方を
高めることができます。

ルールを用意せずに、自分のそのときの気持ち、意思、
判断のみで売買をおこなうと、仮に利益を得ても、
客観的には(本人は自分の能力のおかげと思っていても)
偶然に過ぎません。

また、そのような売買で損失が出た場合は、自分の
精神に大きな負担を与え、自己嫌悪の感情を
引き起こしてしまいます。

大切なおカネを自分の判断で失ったのですから。

ルールに戻づいた売買で損を出した場合、
自分の判断によるミスではなく、そのルールが
その状況に適合してなかっただけであると
考えることで、

自分を直接的に責めないで済むことができます。
この精神的なメリットはとても大きく大切なものです。

お金を失うという失敗と、自分のあいだに 
売買ルールというクッションを置くことで
客観性を高めることができるからです。

ルールに基づいた売買を繰り返し、試行錯誤することで、
そのルールの内容、適用の仕方、条件の適合のさせ方を
進歩させていくことができます。

これにより、経験値の増加とともに売買で利益を得られる
確率を高めることを期待できます。

ルールの作り方について

テクニカルの指標で、自分と相性が良いと思えるものを
探しましょう。

それを選んで、そのテクニカル指標からルール作りの
具体的な根拠とできる数値に落とし込むことが大切です。 
そうでないと明確な再現性のある改善可能な
ルール作りとならないからです。

例えば、ボンジャーバンドは、25日移動平均線の上と下に
±σ、±2σ、±3σの判断の基準となる線ができますので、
この線を売買の基準とするルール作りを考えることができます。

またボリンジャーバンドは統計学の重要な指標である
標準偏差を利用しているため、
人間がチャートをボリンジャーバンドなしでみただけでは
気が付きにくいことに気がつかせてくれます。

このボリンジャーバンドを利用した投資法に

通称 ”ワタナベくん” の
”セクシーボリンジャー投資法”
があります。

ふざけた名前ですが、成果をあげて生き残り続けている
本物中の本物の投資家が編み出し、本まで出して
紹介してくださっている貴重な投資方法です。

一目均衡表でも、ルール作りの基準となる線を
数種類見出すことができます。

一目均衡表は難解ですが、歴史に裏打ちされた
長年の実績があることと、ルールを作る上で根拠と
できる複数の線を得ることができることに
メリットがあります。

MACDのデッドクロス、ゴールデンクロスでは、
25日移動平均線より早いタイミングでの
買うタイミング、売るタイミングの基準を
得ることができます。

MACDは指数移動平滑線を利用することで、
株価の転換点を移動平均線での変化より早く
知ることができます。

またチャートの目視では難しいトレンドの変化を
より早く示準してくれていることが多いです。

このような方法で、自分と相性が良い
(相性が良いことは大切です。自分の気持ちが
しっくりくる相性の良いルールでないと使い続け
られないでしょうから。)ルールと見出しましょう。

その際、大切なことは、ルール自体が十分シンプルな
ものであることです。

ルールがシンプルでないとお金の奪い合いの戦場ともいえる、
実際の株式市場で再現性をもって確実に使いこなすことが
できなくなるからです。 

また十分シンプルでない場合、改善することもパラメーターが多
すぎてよくわからなくなってしまうからです。

自分が戦場にいて、目の前に敵がいたと想像してください。

その時に、直ぐに射撃できるピストルと、セットアップまで
時間のかかるマシンガンとどちらを欲しいと思いますか?

相場も戦場のようなところがあるのに、多
くの人は、複雑すぎるモノを求めて、
使いこなせないまま散っていってしまうのです。

例として ドンチャンズルールを簡単に紹介します。
(これは伝説の投資家集団タートルズが使用して
大きなパフォーマンスを上げたルールと言われています。)

1.直近 40日の高値を逆指値で買い、直近 20日の安値で逆指値の手仕舞い。
2.直近 40日の安値を逆指値で売り、直近 20日の高値で逆指値の手仕舞い。

これだけです。このルールはこのタイミングを
きっかけとしてトレンドが発生すれば利益を
得ることができますし、ダメでも、明確な損
切りポイントが設定されています。

こんな簡単なルールで良いのかと、思われるでしょうが、
このルールに興味のある方はインターネット上で
解説や検証結果を検索できるので、興味あれば
調べてみてください。

いくつかのコンテストで、最高のパフォーマンスを
上げたルールでもあるようです。
ただし、このルールが今の日本の株式市場で使
えるかは自分で判断してください。

ルールを見つけるのと同時に、とても重要なことが、
相場の変化に応じて臨機応変にルールを
変えていくことです。 

今まで大きな利益をもたらしてくれた、
愛着のあるルールに固執して、相場が変わっても
使い続けることで、折角の利益を吐き出してしまった
ということもよく聞く話です。

今までの成功体験により、相場の変化に対応して
自分も変わらないといけないことを理解できなく
なってしまうのです。

また、ルールを頻繁に変更しすぎることで、
そのルールの有効性自体を検証できないままに
資金を失ってしまうということもあります。

有効な投資ルールを見出すことと、それをいつまで
使い続けるかを意識しておくことは大切なことなのです。

ドンチャンズルールの過去40日間の高値を
買うということは直近の株価より高い値段で
飛びついて買うことになります。

日常生活の感覚では違和感があります。
ところがその値段まで株価が上昇してきたということは、
上向きのトレンドが出来てきた可能性があり

過去に突破できなかった高値の節目を超えることで
上昇が一気に加速することがよくあります。
いわゆるブレイクアウトというやつです。

逆に、株を買うときに、日常の感覚でできるだけ安く
買おうとすると、自分の買ったところでは既に
下向きのトレンドができていて、
そこから下がり続けて買った途端に含み損が膨らんで
しまうということもよくあることです。

あくまで上向きのトレンドが崩れない中で安く買えるなら、
メリットはありますが、それなら逆指値で上昇していく
ところを買ったほうが、利益を出せる可能性が高いことも
多いです。 

これは日常生活で同じものならなるべく安く買いたい
と思うこと比べると大きな違和感を覚えることですが、
あくまでどうすれば利益が出るかという
視点でとらえるしかありません。

その視点で株価をとらえ直すと、日常感覚の値ごろ感
というものを安易に株式の売買に適用することが
危険であることが理解できるでしょう。

長期の上昇トレンドから少し下がってきてそこから
また上がることを見極められるなら、
いわゆる押し目買いとして、素晴らしいことですが、

その判断基準をみいだして根拠にもとづいて行うことが
大切です。

それが上昇トレンドを保ったまま、株価が瞬間的に
安くなっただけであると判断できる根拠が必要です。

逆指値で買うということは直近の株価より上昇して
きた株価に自分の買いでさらに上昇への勢いを
つけることになるので、少なくとも短期のトレードでは、
指値で下で待って買うより、勝率は上げられる可能性が
高いのです。

もっとも、既に長期で上昇トレンドを形成している
場合は、その銘柄について、逆指値でさらに上値を
買うことは、危険性もあります。

なぜなら、長期に上昇トレンドを形成してきた
ということは、売って利益を確定したくなっている
株主が多くなっているということでもあるからです。

いずれにせよ、自分なりの根拠となる判断基準を
もって売買することが大切なのです。

例えば、25日移動平均線は上向きのままで、
25日移動平均線と株価が一緒になったというような
場合です。
これは多くのチャートをみてもそこから反発する
ことが多く、有効性が高い方法と思われます。
もちろんそのまま下に突っ切ってしまう例外もあります。

これを読んでくれたあなたが自分にあったルールを見つけ
それを使いこなして利益を上げることを心から
願っています。

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